Mitaka バージョンのリリースノート

2.0.2

アップグレード時の注意

  • NoSQL ストレージから SQL ストレージにアラームおよびアラーム履歴データを移行するためのツールを追加しました。移行ツールは devstack 環境で正常にテストされていますが、ストレージバックエンド間のデータ移行は少し危険なので、ユーザーはこれに注意する必要があります。

2.0.1

バグ修正

  • [bug 1575530] パーティションコーディネーターを修正し改善するためのパッチを追加しました。入力タスクがパーティションメンバーに正しく配布されるようにしてください。

2.0.0

新機能

  • 新しい複合タイプのアラームを追加します。複合ルールを指定すると、 andor の関係を組み合わせて複数のトリガー条件を持つアラームを定義できます。複合ルールは、複数のしきい値ルールや gnocchi ルールで構成されます。

  • Gnocchi のディスパッチャーは、直接 http リクエストを使わず、クライアントを使用するようになりました。

  • Keystone v3 認証のサポートを追加しました。

  • アラーム評価サービスとアラーム通知サービスの間のキューベースの通信のサポートが追加されました。 元の実装では RPC を使用していましたが、 RPC の使用にはかなりのオーバーヘッドがあります。 作業キューは、より良いパフォーマンスで必要な機能を提供します。

  • Aodh からイベントレットを削除し、スレッド化するアプローチにします。

アップグレード時の注意

  • 新しいデフォルトの policy.json が RBAC 制御を適切に処理するために提供されています。既存の policy.json ファイルが適切なアクセスを許可していない可能性があります。

  • ceilometer と gnocchi を使う場合、 gnocchiclient ライブラリーが必要になりました。

  • キューベースの通信は、新しいデフォルトの IPC プロトコルです。 RPC は ipc_protocol オプションとして rpc を選択することによって引き続き使用できます。一度に実行できるプロトコルは1つのみです。

廃止予定の機能

  • Aodh での NoSQL バックエンドのサポートを中止します。 SQL は、アラームのスコープを処理するのに十分なバックエンドです。利用可能なリソースを最大限に活用するため、 NoSQL バックエンドは非推奨としました。開発者は複数のバックエンドに機能を追加する必要はありません。

  • キューが同等の機能を提供するため、 RPC サポートは非推奨となり、 Mitaka の後に削除されます。

セキュリティー上の問題

  • 矛盾した RBAC ポリシー処理に対処するためのパッチが追加されました。特定のルールに適切なアクセス権が与えられていない可能性があります。

バグ修正

  • [bug 1540395] 定義した閾値の外側にある1つのサンプルが翻訳を適切に処理するよう、理由の文字列を修正しました。

  • [bug 1518447] ceilometerclient が起動時に適切に初期化されるようにしました。

  • [bug 1511252] コンビネーションアラームのチェーン内のすべてのアラームを評価できない問題を修正しました。

  • [bug 1539069] 指定した期間に有効な統計が存在しないシナリオの処理を修正しました。

  • [bug 1513738] Gnocchi の集計を使用したアラームが評価されない問題を修正しました。

  • [bug 1504495] 矛盾した RBAC ポリシー処理に対処するためのパッチが追加されました。特定のルールに適切なアクセス権が与えられていない可能性があります。